支部長　あいさつ

　令和６年４月２０日に開催した令和５年度北海道薬剤師会室蘭支部総会において、支部長に就任した遠藤　喬でございます。

　薬剤師の業務は調剤や院内製剤などの対物業務から、多職種と連携し、患者の服用歴を確認しいかに安全に効率よく、その人にとって最良の薬物療法ができるかに重きを置く対人業務にシフトしてきており、これからの保険薬局や病院における薬剤師が関わる医療サービスは、患者がメリットを実感できる業務にしなければならないと思われます。また、セルフメディケーションや地域住民が求める健康増進に対し、正確な情報を的確にアドバイスしていくことも重要であると考えます。

　2020年初頭に始まった新型コロナ感染症の拡大では、消毒用アルコール不足による教育機関や介護施設、公共機関への調製と配布、自治体、大学が実施するコロナワクチン集団接種のワクチン分注作業の支援、薬局でのコロナウイルス抗原検査、および抗原検査キットの特例販売等、我々は様々な経験をしてまいりました。国の施策も次々と発令され、その発信源の一つとして保険薬局が評価され、マイナンバーカードは、市町村の情報発信の一つと期待されています。

　これからの薬剤師は患者様に寄り添い対話できる場所の中心にいます。例えば、薬の確認や、新しい薬が処方になった場合に薬をお渡しした後に副作用が出ていないかフォローアップを行うこともあります。そのような事を積み重ね、かかりつけ薬剤師として皆様に貢献できることを会員一同目指していきます。どうぞお近くの薬剤師に気軽にお声をかけてください。